整備不良による事故

事故車 毎年、日本国内では約1500~2000件の自動車整備不良が原因の事故が起きています。

整備不良が原因の事故で最も多いのがタイヤ不良です、その次は制御装置不良、つまりブレーキ不良です。 日本車は高性能で故障しづらいと言われていますが、例え日本車といえど、過信は禁物です。

ここでは、「自動車の整備不良が原因で実際に起きた事故」と「運転免許証の整備不良による減点・罰金」について取り上げたいと思います。

自動車整備不良による事故

エンジントラブル

2002年に米子自動車道の谷川トンネルで自動車2台による追突事故が発生しました。 この事故の遠因は、トンネル内で別の車がエンジントラブルで白煙を上げ、それがトンネル内の視界を悪化させていたことによります。

先行車が視界不良の為、減速をしたところに後続車が追突をしました。 この事故では、事故の直接的な当事者ではないものの、トンネル内の視界を悪化させた整備不良車を運転していたドライバーが警察に業務上過失致死容疑で書類送検をされています。

アクセル不良

2013年7月に伊勢湾岸自動車道路の下り車線で、大型トラックが普通自動車に追突をしました。 原因は普通自動車が車道で停止をしていたところ、大型トラックの運転手が前方不注意でそれに気づかなかったためです。

普通自動車に乗っていた運転手に車を停車させた理由を確認したところ、アクセルを踏んでも車は加速せずに徐々にスピードが落ちて止まったとのことでした。 原因はアクセル関係の整備不良により、アクセルが正常動作しなかったためだと考えられます。

ストップランプの電球切れ

ストップランプが切れていることに気づかずに運転者が自動車を運転していたところ、ブレーキを踏んで停車中の自動車に後続車が追突をしました。

タクシーや高級車などの一部の車両ではストップランプが切れた場合、運転席のパネル部分に警告が表示されますが、大抵のクルマはストップランプが切れていても警告表示は出ません。

ですので、ストップランプの電球切れは自動車を運転するドライバーにとって気づきにくい不良と言えます。 夜間に車のブレーキを踏んでみて、車の後部から赤い光が出ているかを定期的に確認をした方が良いでしょう。

整備不良による減点と罰金

自動車に整備不良があると、罰金や減点の対象となります。 自分のマイカーが整備不良とならない様に、定期的に車の状態を確認することが必要となります。

減点

ブレーキなどの制動装置不良の場合は2点の減点、ライトなどの点灯不良の場合は1点の減点となっています。

罰金

制動装置不良の場合は普通自動車で9千円、ライトなどの不良の場合は、普通自動車で7千円の罰金となります。